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2019年6月にスマホアプリ、ドラゴンクエストウォークがリリースされました。40代の私も漏れることなくドラクエ世代。日頃の運動不足もあり、ドラクエやりながら運動ができるなら始めてみようと熱中しました。
ドラクエウォークがリリースされたことでこのように考えた人も多かったのではないでしょうか?
Aさん「ドラクエまじかぁ!すっごいやりたい!」
Bさん「タダで遊べるんでしょう?私もはじめようかしら」
Cさん「またコロプラかよ!ポケモンがダメになったらドラクエで攻めてきたか!」
Dさん「また公園に人が群がるの?家の前でドラクエウォークされたら迷惑なんですけど」
Eさん「ドラクエは熱い!攻略のYou tubeチャンネル作って一攫千金狙うか!」
Fさん「運営はスクウェア・エニックスとコロプラか。儲かりそう、株を買っておくか」
右のチャートはラインチャートと呼ばれるものですが、今まで4,000円だったスクウェア・エニックスの株価はドラゴンクエストウォークの発売以降6,000円に迫る勢いです。
現在は一服して少し落ち着いていて5,030円をつけています。
スクウェア・エニックスの単元枚数(最少購入枚数)は100株なので、もし6月に4,000円で購入していたら購入金額は40万円。分かりやすく6,000円で売却できたら60万円の売却益、20万円儲かっていたことになります。
もちろん株はいつも儲かるとは限りませんが、株は自分の身の回りの興味のあるものに投資をすることが可能なのです。
分かりやすいようにドラクエウォークを題材にしました。
株を知っていても実際に取引している人はごく少数だということをご存じですか?
毎日のようにニュースで日経平均株価やドル円の価格を説明しているのに、なぜ投資をしている人は少ないのでしょうか?
今回はとっつきにくい株式取引の話を誰でもわかるように説明していきます。株取引の概要部分ですが、読み終わる頃には株をやってみたいと思ってもらえたら嬉しいです。
こちらの記事では株の難しい話は抜きにして、株取引の原則について説明していきます。源泉徴収の話や財務諸表の話は改めて別記事からご覧ください。
株はギャンブル?投資?
- 宝くじとか競馬と一緒でギャンブルでしょう?
- 取引が難しそう
- 損しそう
- 面倒くさそう
株はギャンブルではありません。
ギャンブルの定義は胴元にお金が一旦あつまり、勝負によって配当が決まります。胴元が一番儲かる仕組みになっていて、競馬やパチンコなどで1/4、宝くじは1/2が運営費になっています。
宝くじの1等の当選確率(年末ジャンボ7億円)は1/2000万と言われていて、雷に当たる確率と同じと言われています。こう言ってしまうと夢のない話ですが、宝くじは夢を買っていると購入を続けているファンも多いです。
株は好きな会社を応援するためのツール
日本は資本主義国家です。資本主義の根幹は株式です。個人が会社を興して、株で資金を集めて、事業で稼いで社会貢献をします。
会社は人が集まる必要がありますし、社員には労働の対価として賃金を支払います。会社に儲けが出れば税金を納め、国が公共事業などを充実させます。
私たちの身の回りのものは誰かの仕事でできています。(缶コーヒーのCMでもやってました)家なら建築会社や不動産業者。電車に乗るなら鉄道会社の仕事です。
電車の中でスマートフォンで音楽を聴いているならアップルやサムスンが作った端末に、auやNTTドコモなどの通信会社のデータ通信で音楽が届きます。
音楽もアーティストがレコード会社に所属して音源をリリースしていますし、ドラクエウォークならスクウェア・エニックスです。
お昼に食べた牛丼も吉野家ホールディングスですし、今着ている洋服も縫製会社がメーカーに卸して、私たちが購入しています。
どうでしょうか?少し株を身近に感じませんか?
買われた株の資金は企業がビジネスのために利用します。会社は資本金や銀行からの借入などを元に事業を行います。
冒頭でドラクエウォークの説明をしましたが、リリースされてニュースで報道されてから株を買っても儲かる可能性は十分にあるのです。
このように株は自分の好きな会社にお金を使ってもらう(投資)ことで、一緒に成長をしていくものです。中には株主優待という企業が株主に充てたサービスもあります。
- オリエンタルランド(ディズニーランド)1デイパスポート
- JT 2500円以上の自社商品(タバコではない)
- プレナス(ほっともっと)1年以上株保有で500円の優待券5枚
- 大庄(庄屋)2,500円相当の優待券、もしくは産地品
- テレビ朝日、公開番組収録見学に招待
- ANA、自社グループ優待券1冊。海外ツアー7%引き、レストラン10%引き券等
- 東京都競馬 大井競馬場優待席、東京サマーランド招待券
2020年2月時点
その他、持ち株の枚数によって株主優待は変わります。最近は保有期間によっても株主優待の有無が変わったりします。
企業としては長く自社株を一般の人に持ってもらいたいと考えています。そのために株主には自社の優待券や、自社を感じてもらえる商品を送付しています。
過剰な株主優待(商品券や金券類)を出している会社は要注意です。
株主優待で釣るよりも、本業がんばれ!といってやってください。
株は証券会社で購入する
問題ないと思いますが、株は証券会社で購入します。例えばファミマで『ファミマの株ください』と言っても売ってくれません。というか売っていません。
株もFXもソシャレンも全ての投資口座はインターネットからの申し込みで手続きが完了します。
私の投資歴はFXから始まっています。15年くらい前になるでしょうか。ダメおやじさんというFXのポンド売りを軸にしているブロガーさんがいて、その友人に証券会社に勤めている方がいたという話があった記憶があります。
当時すでに『ネットで金融商品を買う人が多くて暇だから、遊びに来い』と言われたというエピソードがあった気がします。
昭和の頃は証券会社の窓口で株を買うことが一般的でした。買った株は株券が発行されて自宅に郵送されたようです。今や投資用口座はネットです。窓口に行く必要はありません。
ネットから24時間いつでも申し込み可能ですし、本人確認書類やマイナンバーは写真を撮ったものをファイルに添付するだけです。
申し込みをしてから3日もあれば株を売買できる環境が整います。パソコンを利用していない人もスマートフォン1台あれば、パソコンさながらの環境で取引を行うことができます。
証券会社は野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ、三菱モルガンスタンレーが主要5社になっていて、ネット証券は別に5大ネット証券と呼ばれています。SBI、楽天、松井、マネックス、カブドットコム。
ネット証券は取引手数料が安く、50万円までの売買なら手数料無料としている証券会社がたくさんあります。
私は友人のすすめで松井証券を利用しています。株の取引は経験が浅くて他の口座は開設していません。そのうち使い分けも考えていく予定です。
株は10万円前後から買えるものもある
株取引を始めるとき『いくらから始められる?』という点も気になるかもしれません。株は単元枚数(最少購入株数)が100株か1000株に分けられています。
冒頭で説明したスクウェア・エニックス株を購入するには40万円必要ですが、株価が低いもので、単元枚数が100株なら10万円前後で購入できる銘柄もたくさんあります。
ただし、株価が低い銘柄だと名前を全く知らない製造業の会社だったり、業績が良くない会社の株だったりすることもあります。
はじめは手軽に始めたいという方はミニ株制度を利用することをおすすめします。ミニ株は通常の1/10単位で株を購入できるので40万円だったスクウェア・エニックス株を10株で4万円で購入できるのです。
ただし、ミニ株は保有枚数が少ないので基本的に株主優待はありません。
例えば、好きな会社の株を少しずつ買い足していって、保有株数が通常の単元まで到達すれば株主優待の権利をゲットできます。
ミニ株は通常の株売買と比べて手数料が少し高くなる、ミニ株で購入できない株もある、売買のタイミングに制限があるなどの規制もあります。
ただし、ミニ株制度は株取引を投資家以外の人にも興味を持ってもらうために始まった制度です。はじめは自分の好きな会社の株を買ってみることをおすすめします。
学校でたまに行われる間違った株ゲーム
私の投資歴はFXから始まっています。ルールを知らずに始めて痛い目を見ますが・・・。
株取引は気持ち的に嫌で最近まで敬遠してきたように感じます。考えてみると中学校のときに株が好きな先生が授業で『投資をやってみよう』的な授業をやってくれたことに原因がある気がします。
何のルールも知らない子供に日経新聞のコピーを渡して、『どこの株が儲かるか当てよう』みたいな感じでした。その授業で覚えていることは『NTTの株は何百万円する』『大人になって株が上手くいったらお金持ちになれるかもしれないよ』これしか覚えていません。
完全に大人が子供にマネーゲームを教えています。しかも、子供が知っている会社名には限りがあります。それを数字が羅列された日経新聞を渡して『はい、買ってみよう』では意味が全くわかりませんし、楽しくありません。
鉛筆を転がして適当な銘柄を決めて、次の社会の授業がある日は休みました。それほどストレスだったのです。
投資をしている人をマネーゲームしているとか、ギャンブルしているという人がいます。確かに利益を求めている以上マネーゲームと言われても否定しません。(お金欲しいし)
話は戻りますが、資本主義の根幹は株式会社が社会で利益を上げることにあります。国に人がいて、人が働いて、働いている人たちで会社を作って、社会に貢献して、必要経費を払って(他の会社の利益に貢献する)、しっかり稼いで、税金を払う。国は国民のために良い国を作る。(記憶にございませんとか、嘘ばかりつく政治家には辟易しますが)
このサイクルが国にお金を流して、常に循環するお金が景気を作っています。投資をしない人でも働いて消費をすることで資本主義の流れに乗っています。
働いているだけでは自分の会社しか見えませんが、余裕がある方は自分の好きな会社や、応援したい会社に投資をすることで、応援したい会社の実情などが見えてきます。応援された会社は資金を元手に一生懸命仕事ができます。
儲かった分は投資家にお礼として株主優待や配当金でお返しする。これが本来の投資です。
また、人気の高い会社は株価が上がりますから、ほどよく育った会社の株を手放して譲渡所得を得る。こんなにステキなことってないと思うんです。
考え方1つで株取引が幸せのループに見えてきませんか?
株は価格が上下するもの 投資脳哲学
会社の株価はいわば人気投票です。買いたいと思う人が多ければ株価は上がりますし、買いたくない、売りたいと思う人が多ければ株価は下落します。
株を始めるとやはり儲けたい!稼ぎたい!がはじめに来ます。私もそうでしたし、ライザップ株を買ったときもテレビで社長が『自分の首を賭けて復活させます!』という言葉を信じたからでした。
しかし、人間は欲が前面に出てくると失敗します。例えば会社でも『出世したい』と言っている同僚が出世できず、飄々と仕事をしている人が先に出世してしまうことは多いです。私はこれは、出世欲が強すぎて、目の前が見えていない現象が起こっているのではないかと思っています。
株取引でも同じことが言える場面があります。
東洋経済という会社が発行している四季報(上場会社全ての情報や決算内容が書いてる書籍)に面白い記事があったので引用します。
投資運用において確実なリターンを見込むためには「長期」「積立」「分散」投資が有効だ。例えば、1989年1月以降の月末値を基準価格に見立て、毎月1万円ずつ日経平均株価を定額購入したとする。2019年10月末まで積み立てた場合の月数は370カ月。金額は370万円になる。(省略)価値は574万3864円になる。
【引用:東洋経済社 四季報】
日経平均株価が38,957円の史上最高値をつけたのは1989年12月です。バブル崩壊は1991年で、そこから平成不況(デフレ)が始まります。もし日経平均が最高値のときから日経平均を買っていたらという試算です。
四季報で説明しているのは1社の株ではなく日経平均の話なのでインデックスの投資信託をドルコスト平均法(毎月定期購入していくこと)で買った場合でシミュレーションしています。
同じ1万円でも、株価が高いときは少なく買って安いときは多く買えるわけです。
- 株価が下がると人間の心理はこれ以上損失を出したくないと考えますから追加で購入しなくなる(原則)
- 含み損を知りつつも、損失を確定したくないので追加購入をやめて放置する(痛みに対する抵抗)
- 投資で富を得た人は株価が下がったときに大量に購入します(投資脳)
もし、1989年12月に投資信託を始めたAさんがいるとして、投信を始めた直後にバブル経済が弾けて頭を抱えたことでしょう。仮に2年も投資信託をやっていれば株価はナイヤガラのように下落しているので「これ以上はやれない」と感じるはずです。そして、日経平均株価が38,000円台に戻るまで放置します。
これは人間が生まれながら持っている苦痛から逃げるための方法で、損を確定したくない、これ以上損をしたくないという恐怖心から来るものです。
2020年2月14の日経平均株価は23,687円でした。未だバブル経済の最高値には遠く及びません。しかし、不景気のときに準備できていた人は儲かっていたということです。
こんなことが起こるから投資って面白くないですか?
ウォーレンバフェットは自らの著書で1929年の大恐慌時に生まれたと記しています。理由は父親が不景気のためリストラされ家にいる時間が長くなったので生まれたと(生々しい)だから、景気が悪いと妙にほっとするらしく、景気が悪いときこそ株は仕込みどきだと言っています。
日本人でも明治時代に天才投資家がいました。本多静六という人物で現在の日産の創始者である鮎川義介氏も訪ねてきたほどです。彼の投資方法はシンプルで給料の1/4は何があっても貯金。お金が貯まったら株を買う。これだけでした。
本多静六は子供の頃は貧しく、食が貧しくても何とも思わなかったようです。大変なのは奥さんです。給料の1週間前になると毎日、白米にゴマだけ。これで乗り切っていたようです。世の中の著名な投資家の陰には良く出来た配偶者の存在があります。
最終的に現在の埼玉県の山奥にタダ当然で土地を購入し、それを開発して高値で国に買い取らせています。多くの公園や都市開発に尽力し、国から表彰されたり(辞退した)、公共事業にアイディアを出してきた人物です。巨万の富を得ましたが、死ぬ前にほとんどの資産を寄付しました。
本多氏は渋沢栄一氏とも親交がありました。(同じ埼玉県が拠点だったこともあるので)渋沢栄一氏と比較するとマイナーな人物ですが、映画化されたり大河ドラマで取りあげられれば、伝説の投資家として名前が残るかもしれませんね。
ちなみに本多静六氏は大学教授です。給料も当時の平均的な収入でした。
それを貯蓄と投資で何万倍もの資産を築き上げています。
投資をしないことに、もったいないと感じませんか?
本多氏の私の財産告白という書籍がおすすめです。
決算書も大切ですが、もっと大切なのは企業を応援したい気持ち
株を始めるなら儲かるやり方をやろう!とか財務諸表を読み込もうとかカッコいいことを言いたいです。
しかし、私自身が、いきなりこまかい数字を見せられて株が嫌いになってしまったトラウマがありますし、日本人全員が数字分析大好き人間ではありません。
はじめは少額から応援したい企業、自分が気に入っているメーカーの株を買ってみましょう。10万円前後なら損失が出ても大したことがありませんし、実際に株を持っていることで、ニュースを違う目線で見れるようになります。
うまくいけば、ニュースで報道された内容から株を買っても稼げるチャンスがあるかもしれません。ニュースから連想ゲームを楽しめることも楽しいです。
不謹慎ですが、現在中国発症のコロナウイルスの報道が毎日のようにされています。マスクが足りない、コロナウイルスの検査キットが足りない、感染症の専門医が足りないと連日のように報道されています。
『日本で流行しなければいいな』
『日本に旅行にくる予定の中国人が来なくなるのか』
このように考えるのが一般的かもしれませんが、株をはじめると違う見方もできるわけです。
株は実際にやってみないとやり方が実感できない部分もあり、実際に始めてみて面白かったら勝手に勉強しはじめます。楽しくなってくれば財務諸表をどうやって読もうかと考えるようになります。
株は資本主義の根幹です。好きな会社に1票入れるような感じです。
欲を出さすに、応援したいという気持ちでやってみると楽しさに気づけるはずです。
次は簡単な財務諸表の読み方を記事にしますのでお楽しみに。