投資信託は一生持ちづけるのか利益が出たら売るのか?

世の中に星の数ほど投資信託が溢れています。

はじめに、どこで投資信託を買うのかオススメかは、こちらの記事をご覧ください。投資する方の性格や、コスト意識などにより選ぶべき会社は変わってくるでしょう。

投資信託をこれから始める方もすでに投資をスタートされている方にとっても、投資信託の銘柄選択は常に気になるところではないでしょうか?

既に投資されている方でも、その投資信託をいつまで持ち続けるべきか、どういった状態になったら別の銘柄にシフトすべきかなどある程度出口戦略を考えておく必要があります。

出口のない投資ではリターンが実現しているとは考えにくいからです。

せっかく投資信託で儲かったとしても実際にその儲けを消費や再投資等に回せないようでは意味がありません。

また、どういった時に損切りするのかも重要な要素です。

こちらの記事では投資信託のKPI、このまま持ち続けるべきか?決済するべきかのポイントについて考えていきたいと思います。

投資信託の保有期間が長く含み損を抱えたケース

投資信託は性格上、長期投資に分類されます。投資セミナーに行っても『長期保有していれば、プラスになることが多い』と説明する講師が大半です。

毎月投資信託を購入し続ける積立型はドルコスト平均法とも呼ばれ、購入単価が平均化されるので長期保有することでプラスになることはよくあります。

ただし、購入しつづける期間が5年なのか10年なのか30年なのかは触れられるケースが少ないのです。

ここで、投資信託の保有期間が長かったため損失を抱えてしまった例を紹介します。

数年前、「BRICS」という言葉が流行った時期がありました。この言葉はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字を繋げたものです。

2009年〜2013年あたり、後進国ながら経済成長が見込める国として、投資先に選ばれることも多かったのです。

その時のブームに乗っかって投資した方は、ブームが去ると大きな損失を抱えているようになりました

その時にそういった方々がどのように考えたかというと、損切りをせず元本が回復するまで持ち続けよう(塩漬け)といったものでした。

損切りできなかったため、そこから数年間、日本株や米国株が大幅に上昇するタイミングを捉えられなかったわけです。

前置きが長くなりましたが、投資信託によって得意な環境と苦手な環境があります。

投資信託のリスク値に注目

ファンドマネージャー
【出典:ファンドマネージャー】 

投資信託を購入すると一番気になるのがリターンです。

おそらく購入する時に過去のリターンを見て「これなら大丈夫」と思って購入するのではないでしょうか?

ですが、大きく上昇しても大きく下落しては意味がありません。投資信託の性質上、過度なリターンを狙うものではありません。

こつこつ上昇し、価格が下がりにくい商品を選ぶことが大切ですので、まずはリスク値に注目してみてください。

投資でいうリスクとは「価格のブレ幅」をいいます。

例を挙げると、期待できるリターンが5%、リスクが10%の商品があったとします。

これは投資の考え方で、「5%を中心として、そこから上下に10%の範囲にブレる確率が約70%」を示します。

よって、この商品のリターンは1年間で−5%から15%の範囲内で収まる確率が約70%となります。

さらに厳しくリスクを見積もると、リスク値を2倍にして考えることができます。

そうすると1年間のリターンが5%を中心として−15%〜25%に収まる確率が95%となります。(複雑な計算式は省略しています)

95%の確率まで見積もることができれば、どの程度損が出るのかをあらかじめ認識できます。

大損せずにこつこつと稼ぐことが大切です。どうしても投資信託の過去のリターンに目がいきがちですが、リスク値はとても重要なファクターと言えます。

投資信託の分配金に注目

投資信託の分配金には種類がある

投資信託を選ぶ時に分配金が気になる方はとても多いと思います。

分配金についてはそもそも出ない投資信託もありますので、事前に過去の実績をチェックするようにしてください。

ここで注意すべきは分配金には普通分配金と特別分配金があることです。

①普通分配金とは、投資信託の儲けの中から、投資者に分配金を支払うことを指します。これは純粋なリターンですので歓迎すべきものです。

②特別分配金は元本を取り崩して支払うものになりますので、投資者にしてみると自分の資産を一部売ったお金を分配金として受け取っているに過ぎないことになります。

これはリターンでもなんでもないので。特別分配金を出している商品は避けましょう。

こちらの記事でも分配金のことを説明しています。併せて参考にしてみてください。
【参考:投資信託のリスクは?本当にオススメなのか現役銀行員が解説

過去のリターン推移と合わせて分配金の推移を見ることで、今後の分配金の安定性を推定することができます。

株式の投資信託であれば、株式の下落局面においても分配金を出せているなら安心できますので、注目してみてください。

資産規模の変動に注目

投資信託にも流行り廃りがあります。発売された当初は営業マンが積極的に販売し、残高を順調に伸ばしていきますが、時間が経つと新しい物好きの投資家には注目されなくなってきます。

ここで資産規模が縮小に向かうケースがよくあります。

資産規模が小さくなってくると、強制償還されたり、分配金が支払われなくなったり、あまりいいことがありません。そこで資産規模の推移に注目してください。

投資後期間が経っても資産規模を維持していたり、増えていたりすると特に良いです。

それは投資家に注目されていることを示しています。注目されるとは現在のパフォーマンスや今後の見通しが明るく、営業マンが積極販売していることが予想されます。

投資信託の資産規模は数100億円あると問題ない水準と言えるでしょう

最後に

ここまで投資信託のKPIとして3つの着眼点を紹介してきました。

この3つは本当に基本的なポイントです。同じ投資信託を10年、20年と持ち続けられれば良いですが、いつかは見直しするタイミングが来ます。

これから投資を始める時、投資中で現在の状況を評価する時などに思い出していただけるとありがたいです。

このほかにもコストに注目することも大切です。

複雑な商品ほどいろんなところでコストが引かれているので、コスト控除後のリターンを考えてみてください。

全ては自分の手元に入るお金が増えているかどうかが大切ですので、コストにはシビアに向き合ってください。