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新型コロナウイルスが世界を襲い、世界経済は大変なことになっています。2020年4月発表のアメリカの失業率は世界恐慌に匹敵するレベルの15%近くまで上昇しました。
今回悪かった日本の失業率でも6%前後です。集計の方法は若干違いますが、アメリカの悲痛な様子をイメージできるのではないでしょうか?
アメリカのようにすぐにクビを切られたらキツいですよね。日本人で良かったとつくづく思います。(会社員じゃないけど)
世の中コロナバブルと言われています。トレードは連想ゲームができる人が勝てると言われていますが、今回はそのようにもいかないようです。
このように考えた投資家が大半ですが、実態経済は悪いものの株式市場と為替は好景気の形相を呈しています。
なぜ、このような状況になっているのか?また、今後どのようになっていくのか、過去の似たような事例を踏まえて確認していきす。
新型コロナウイルスで経済が後退!しかし当局の動きは早かった
新型コロナウイルスが蔓延し、日本では自粛要請や飲食店などに休業要請を行いました。外国では規制(外出したら日本円で5万円~20万円程度の罰金)を設け、ドローンで国民を監視する国もありました。
外出させない、営業させないということは経済は縮小しますし、日本では3月から5月末まで公立学校を休校にさせウイルスの封じ込めを図っています。(ちなみに、こんなに休みだったのに夏休み2週間もあるみたいです。)
政府も右往左往したものの、国民1人に10万円の給付も決め、地方自治体では給付の手続きを行っている最中です。アメリカから始まった全国民給付ですが、日本では異次元の金融緩和を行っています。
- 国債を無制限で購入する
- 国民1人に10万円給付
- 休業要請に従った企業への給付金
- 売上が落ちた企業へ最大200万円の給付金
- 社員を休ませた企業へ給付金
- 無金利の融資制度
- なんだか批判も多かったアベノマスク
今までの政府は、業績の悪くなった企業に対し『どうぞ潰れてください』という姿勢でしたが、世界の先進国が足並みを揃え、ウイルスと闘い、国民を守る行動を起こしました。
本来であれば、経済活動が鈍くなることで株価や為替が下がるところを、国が無制限にお金を刷り続け経済を支えている構図が出来上がっています。これがコロナバブルの概要です。
バブルが起こっているのは株式市場や為替市場であり、実態経済では来月どうやって生活していこうという方もいます。現時点でこのように乖離しています。
日経平均株価は?
2020年3月前に24,000円ほどあった日経平均株価。新型コロナウイルスによる経済後退が予想されると一気に価格を下げましたが、現在は右肩上がりで回復しています。
政府が無制限マネーを刷り始めたことで、市場では新型コロナは収束に向かっている感じもあり楽観視され買われ続けています。日本政府も買い支えています。
この相場は、今まで誰も経験したことがないもので、敏腕トレーダーほど罠にはまっています。
バークシャーハザウェイを率いる著名な投資家、ウォーレン・バフェット氏が運用成績の悪化に悩まされている。2020年1月~3月期の急落で含み益の47%を吐き出す結果になった。
【日本経済新聞より一部抜粋】
少し胡散臭い記事です。持ちっぱなしにしていればある程度回復していそうですけど。なんかネイサン・ロスチャイルドのイギリス国債事件を思い出してしまいました。
ウォーレン・バフェットがこれくらいでそこまで損失出すか?と懐疑的に感じた記事でした。何だか売りを誘っているように見えます。
さて、ダウも半値戻しをしていますが、ダウに組み込まれていない銘柄を保有しているのかもしれません。世界の巨匠も頭も抱えて悩んでいるというニュースです。(バフェット氏は弱い相場に強いイメージがあったのですが)
このような状況もあり、実態が伴っていない買い相場が続いています。実態経済はリーマン時よりも悪いのに、世界は楽観ムード。各国の政府が財政出動した結果ですが、果たしてバブルはいつまで続くのか?という話です。
誰も経験したことのない新しい経済?
【画像はユーロ円の日足チャート】
バブルなのは株価だけでなく、為替にも同じように起こっています。2020年3月に一度下げたものの、現在は強気な上昇を見せています。
どうしても売り目線で考えてしまう部分があり、私も何度も損切りを余儀なくされています。
億トレーダーやSNSで有名なトレーダーほど下で捕まっている人が多い印象です。切れたら良かったんですが、祈るように下がるのを待っているカリスマトレーダーもいるようです。
明日の相場は明日にならないとわかりません。市場が買い相場になっている以上、買いでついていくのが正解だと考えています。
さて、このように株式市場や為替市場ではバブルのように上がっていますが、故意に買われた相場は元に戻るか?このまま平常運転になるのかが焦点になりそうです。
政府が為替介入しても相場は元通りに下がってしまうことはトレーダーには周知の事実です。
しかし、今回のコロナバブルで注目したい点は世界の先進国が足並みを揃えて財政出動している点です。
この後どうなるのか誰にもわかりません。
過去の似た例では、リーマンショックからいち早く立ち直ったのはオーストラリアでした。経済が順調ということもありましたが、投資家が不安を感じなかったのでオーストラリアには資金を置いたままにしておけたということが回復を助けました。
つまり、今回のコロナバブルで投資家の恐怖指数(VIX)が上がらなければ、このまま何もなかったように株価が推移する可能性もあるのかなと思う一方、実態経済の深刻さを知るのはこれからになりそうです。
今回の各国の対応が正しかったと将来言われて欲しいものです。少なくとも国民に優しい政策であることは間違いないのですから。
このような劣悪な経済環境に人類が遭遇して、人間の力で世界恐慌に陥らず経済を持ち直せたのなら人間って素晴らしい生き物だと思いませんか?
歴史から学ぶ 政府介入の株高は何度もあった
【出典:インベスターZ】
歴史的に政府が介入した株高は何度もありました。歴史は繰り返します。・・・似たような事象は繰り返しますが、全く状況は同じではありません。
太平洋戦争中も株の取引は休まず続いていました。2度目の原爆が落とされるその日まで。
当時の戦況は悪かったものの、日本国民に不安を煽らせないように株価の操作(政府による介入買い)が行われていたようです。
もしかしたら、歴史から学べることはあるかもしれません。
【出典:インベスターZ】
過去の価格操作(政府介入)では、息切れしたところで暴落が起きていることは歴史が証明しています。今回の乖離相場が過去に倣うのか、世界各国が財政出動しているから維持し続けるのかは誰にもわかりません。
コロナバブルは今まで誰も経験したことのないことで、新型コロナの恐怖が遠ざかったという見方がされれば株価が維持される可能性もあると思います。
ただし、歴史を勉強すると暴落の可能性はあるかもしれません。予想して先に売るという行動よりも下がる可能性があるからポジションを軽くしておくという判断が正しいのかもしれません。
一番良いのは動きが出てから相場に乗っかるのが良いと思っています。予想するから負けるんです。
コロナバブル今後のことはわからない。予想した取引は危険
インベスターZの例は120年以上も前の話です。歴史は繰り返すと言いますが、人類は何度も金融危機を体験してきています。果たして同じ失敗を繰り返すのか?という点も考える必要がありますし、日銀の黒田総裁は、異次元の金融緩和と言うだけあり際限がありません。
このまま上がり続けるのではないかと投資家が思えば黒田さんの勝ちです。
しかも、思っていた以上に実態経済は悪くありませんでした。メディアが過剰に煽って経済が悪いと思いこませているように感じます。
一番危ないのは予想したトレードをすることです。マーケットは人のポジションを奪う動きをしてきますし、今回のコロナバブルで早い段階で底をつくと予想した人で退場している人もいます。
予想せずに流れについていくのが正解のように感じます。マーケットの動きを予想してバッチリ決まったときは快感ですが、予想が外れたときのリスクは大きいです。
動いたときに流れについていく感じでも良いのではないかと考えています。いくら過去の事例を引っ張り出しても、ファンダメンタルズを考えても未来のマーケットの正解は出ません。
流れについていくだけでも稼げますので、大きく狙わずコツコツ行きましょう。