単利と複利の違い

昔は馴染みの薄かった資産運用も昨今かなり世の中に普及してきているなと感じます。

昔であれば、資産を持っている人だけが考えていた資産運用が、最近は「誰でも、いつでも、どこでも」資産運用ができるようになってきています。

資産運用を始めるにしても、複利を利用しないと獲得できるリターンが大きく変わることをご存じですか?

上記の表で説明をしているとおり、毎月1万円ずつ40年間貯金すると40年後は480万円ですが、わずが1%の利回りでも複利を上手に利用することで586万6,320円と大きく変わります。

その差1,066,320円!

このような違いが出ますが、なかなか複利の重要性が理解されていません。そもそも、複利は特別な運用をする必要があると思っている投資初心者の方もいるようです。

今回は複利の説明と運用時の注意点を解説していきます。

資産運用の複利とは?

元本に対しリターンを上乗せし、それをまた元本として運用することをくり返す事で元本を拡大させていく方法を複利と言います。運用で得た利益を再投資に回して『利益が利益を生むこと』です。

当サイトでは、FX投資が中心になっていますが、利食いした利益を再投資に回すことも立派な複利運用です。

投資信託の場合なら、毎月お金を積み立てていけば自動で複利運用をしてくれるので、自動で複利運用されていることになります。

特別なことをしなくても自動で複利運用されることをご理解いただけるかと思います。

複利は時間を味方にすることで大きなリターンを呼ぶ

資産運用は時間を味方につければ大きな利益になる冒頭でも説明したとおり、20歳~60歳までの40年間で、毎年12万円(月1万円)を運用に回したとしましょう。そうすると40年間で480万円の預金ができます。

これを銀行預金ではなく、資産運用で1%を稼ぎ続けたら586万6,320円になることは冒頭で説明したとおりです。

この計算は年金終価係数で簡単に計算できます。計算機を設置しているサイトもあるので、気になる方は計算をしてみてください。

ちなみに毎年のリターンを2%にした場合は728万円になります。最初のリターンの差は非常に小さなものですが、40年の期間があれば大幅に資産を増やすことができます。

次に老後の資産形成を若いうちからやっていこうとする時に考えなければならないポイントを紹介したいと思います。

資産運用は若いうちにコツコツやるのが吉!利益を急ぐと大きな失敗になることも!?

運用期間は運用期間が長ければ長いほど、複利の効果は大きくなるので、毎年目指すべきリターンも小さくて済みます。

反対に資産的に余裕ができる(?)40代前後から資産運用を始めると、運用期間は20年ほどで、大きなリターンを狙う必要も出てきます。

大きなリターンを獲得しようとすると、どうしてもリスクの大きい資産運用をしなければなりません。わかりやすい例がビットコインなどの暗号通貨です。まさに一発逆転を狙うようなイメージです。

ただ、ビットコインも一時200万円までいったものが、今は100万円近辺で推移しています。大きなリターン獲得を狙う場合は大きな損失覚悟で取り組まなくてはなりません。下手をするとギャンブルと遜色ないものになってしまいます。

ハイリターン投資は魅力がある一方、元金が減ってしまうリスクがあることを理解しておく必要があります。

複利は毎月1万円からでもコツコツ続けていくことで最大限の期待値を発揮してくれることでしょう。

複利運用で気を付けたいポイント

毎年獲得する(目標とする)リターンが小さくても、複利の効果を引き上げるポイントは2点あります。

複利効果を高めるポイント
  1. 大きな損失を避ける
  2. 手数料を低く抑える

    ①いかに損失を避けるか

     損失を避けるためにはどういった資産が元本を毀損するリスクが高いのかを知っておく必要があります。

    伝統四資産・リスクが高い順
    1. 外国株式
    2. 国内株式
    3. 外国債券
    4. 外国債券

    伝統四資産と呼ばれる一番オーソドックスなものですと、リスクの大きいものは上記のとおりです。

    通常5%以上を目指さない場合は外国債券、国内債券あたりを選択するのがベターです。株式は日々の値動きが大きいので注意が必要です。

    債券を選ぶ場合も損失が発生しにくいものを選ぶことが大切です。リスクが高いものから順に、新興国債券、先進国債券、国内債券になります。

    投資対象を選ぶ時点で損失の大きさ、リターン目線を想定することができますので、じっくり考えて投資対象を選ぶようにしてください。

    その投資対象を選ぶ際のポイントは期待リターンと想定リスクです。想定リスクとはその投資対象の価格のブレ幅を示しており、上振れも下振れもリスクと呼びます。

    期待リターンを中心に上下にその想定リスク値分変動する可能性が約70%あります。例えば期待リターンが5%、想定リスクが10%の投資対象の場合ですと、期待リターン5%を中心として、+15%〜▲5%の範囲に収まる確率が約70%になります。

    このように少し計算するだけで、将来のリターンを予測することができるのです。

    「約70%では不安だ」という方は、想定リスクを2倍して計算してみてください。

    これは95%の確率でその範囲内に収まることを示します。先程の例をもとに計算すると、+25%〜▲15%の範囲に収まる確率が95%になります。投資対象を選ぶ際はできる限りリスクが低く、期待リターンが高いものを検討してください。

     ②手数料をいかに低くするか

     手数料はリターンに大きな影響を与えます。運用した結果得られるリターンは手数料控除後になるからです。

    毎年1%のリターンを目指す時、手数料が1%だと、合計2%のリターンを獲得する必要があります

    この手数料分のリターンを稼ぐためにリスクを取らなければならないので、自ずと損失を被る確率も上昇してしまいます。

    ここでいう手数料は2種類あります。購入時の手数料、保有する手数料になります。

     購入時の手数料も低いことに越したことはありませんが、長い期間その投資対象を保有すれば負担はどんどん薄れていきます。

    逆に頻繁に商品の入れ替えなどで売買を繰り返してしまうと、この購入時の手数料がかさむことになり、リターンを圧迫することにもなります。

    注意すべきは、毎年保有する事で発生する手数料です。特に投資信託などでこういった手数料はかかってきます。毎年0.1%〜2%くらいの幅で商品設計がされているので、この点についてはシビアに検証するようにしてください。

    毎年リターンを獲得できたとしても、複利の効果を薄めることになりかねません。

    さいごに

    複利の良い部分ばかりを説明しましたが、投資である以上、損失が出る可能性も考えなければなりません。

    株式は景気の良いときは高利回りを実現しますが、場合によってはマイナス運用になることもあるので、運用時は注意も必要です。

    長期間の運用では複利の効果を最大限に発揮する事で、リターンの極大化を目指すことができます。

    その際は、いかに大きな損を出さないか、いかに手数料を低く抑えるかがまずポイントになり、そして適切なリターンを目指せる投資対象を選ぶことが次のポイントです。

     相場は人間にはコントロールできないものですが、リターンの振れ幅を予測することはできますので、長期の運用を考える際には参考にしてください。